文は人なり

文章って、その人の内面を表します。

どんな人の文章にも、行間に、言葉の選択に、

自ずと個性がにじみ出ます。

自分が書き手になると、見えてくる世界というものがあります。

難しい言葉やカタカナのビジネス用語を多用して煙に巻こうとする文章、堅苦しい言い回しでなんだか権威づけしようとしている文章。

相手を操作しようとしたり自分の欲求を満たそうとする文章などもあり、そんな時は「この人とは仕事したくないなぁ」と思ったり。

 

読んでいてスッと入ってくる文章が好きです。

例えばプレジデントオンラインの文章。

筆者はたくさんいるのですが、おそらく私は最終的に目を通す、編集の方の仕事が好きなのだと思います。

行間や使っている言葉の選択などですね。

専門的な内容でも、誰が読んでもわかりやすい言葉を使っているし、読みやすい量の文章が束になっています。

 

それから、ほぼ日の糸井さんの「今日のダーリン」。

かなりな口語体ですが、話すように書いていて読み手にストレスを与えない。

それでいてユーモアがあり、個性を感じます。

これを素人がやろうとすると、句点が多すぎたりリズム感がなかったりで、意外と難しいのです。

文章を知っている人だからこそできる技です。

 

文章の専門家が書くものではなくても、ブログや日記を書いている人の文章には、それぞれ個性がにじみ出ます。

その人の現状での思考が出ることもあるし、長年の人生で得た感覚やモノへの接し方などが出ることもある。

その人がどれだけ自分の周りに対して丁寧に接して来たか、過ごして来たかが、文章にバッチリ反映してしまうから不思議です。

感覚を大切にして来た人は行間や空白まで大切にします。
エネルギッシュに仕事をする人の文章には勢いがあります。

 

文は人なり・・・知識や品格以上に内面が映し出される「日本語」という言葉とそれから成る文章に、私は大きな魅力を感じています。

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