できることを頑張る、できないことは手放す

タイトルを見て、「ん? 当たり前じゃん」と思った人も、「できないことは努力しようよ」と思った人もいると思います。

「できること」とは、もちろん自分の得意分野のことのほか、難なくフラットにできるという意味です。

ですが、ここで言う「できないこと」というのは、単に「やったことがなくてできない」とか、「今は時間がないからできない」という意味ではなく、「何度もトライしたことあるけどどうしても苦手」という意味です。

自分の中で「これは苦手だ」と認定するまでに、何度も練習したりトライしたりして頑張ったことがあるもの。

けれど、どんなに頑張ってもうまくいかないことって、誰にでも一つくらいはあると思います。

そんなが「できないこと」をいつまでも意地や言い出せないなどで抱えていると、ストレスが溜まっちゃいますよね。

 

昨日初耳学というTV番組で、林先生がいいことを言ってました。

「できない人(無能)は、できないこと(不可能)をやろうとする」。

確かそんな感じだったと思います。

無能(自分でできない・苦手だとわかっている)な人は、いつまでも不可能を可能にしようとなんとかやろうとし、挙句の果てに締め切りギリギリになって「できません」と言う。

それに対してできる人は、自分ができないことはスパッと「できない」と認め、人に委ねるという話。

 

これは痛い実体験を持つ者として、本当にそうだなぁと思いました。

以前派遣社員で勤めていたときは、なんとか認めてほしくて頼まれたことをギリギリまでこねくり回し、結局「すみません、できませんでした」ということをやったりしていました。

その節は、ご迷惑をかけた方、申し訳ありませんでした。

 

今は、自分のできないことは「できない」と手放し、その分できることで貢献しようという考え方です。

みんながそういう気持ちで一つのことに向えば、それぞれが補い合ってできますもんね。

できないことをできないと認めるのは苦痛です。

でも、それは誰にでもあること。そう考えられるようになってからは、人に対しても自分に対しても、やさしくなれた気がします。

 

たとえば私は、数字に弱い。だから分析や数字に関することは得意な人に委ねます。でもライティングは得意なので、書き物や人の文章を見直したりアドバイスできます。

プログラミングは得意だけど、ファシリテートが苦手という人は、プログラミングを担当し、苦手な全体の進行は他の人にやってもらえばいいわけです。

今までの会社は上司から言われたことをするだけでしたが、これからはそれぞれの個性や特性を持ち寄って、一つのチームで仕事を進めている人が多くなっていくと感じています。

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