年に何度か、中小企業の社長さんやこれから起業するという人とお会いするのですが、集客について話していて驚くことがあります。
それは、必ずと言っていいほど「コンサルの人から毎日ブログを書いて、アップするように言われている」ということ。
それって、4年前から言われてることと全く変わってない……。
ブログやオウンドメディアの常識は刻々と変わっているのに、コンサルでは未だに4年前と同じことを言っているようです。しかも、ブログの内容についての指導はないとのこと。
これでは、一生懸命書いた記事も徒労に終わってしまいます。
そこで、今回は2019年現在のSEOの状況と、ブログやオウンドメディア界隈で言われている「ブログの書き方」についてご紹介しようと思います。
SEOの簡単な概要
まずはSEOの概要をサラッと説明しますが、必要ない方は読み飛ばして次項にお進み下さい。
SEOとは、Search Engine Optimizationの頭文字を取った略で、検索エンジン最適化という意味です。
現在のwebサイトのほとんどが、Googleの検索エンジンシステムを使用しています。代表的な検索エンジンは、Google、Yahoo!、Gooなどですが、Yahoo!もGooも、Googleのシステムを採用しているのです。
また、サイトへのアクセスのほとんどがオーガニック検索(検索エンジンによるもの)と言われています。
つまり、検索エンジンで検索される率の高いサイトほどアクセスが集中し、「良いサイト」として認識されるわけです。
しかも、何度も検索されるサイトは上位に上がってくるしくみなので、一度上位に上がれば加速度的に閲覧数も増えます。
そんなわけで、サイト運営者はこぞってSEO対策をしているのです。
SEOの移り変わり
Google検索エンジンのアルゴリズムは公表されていないため、SEOの手法は様々な変遷をたどってきました。
[初期]クリック数大量時代 クリック数がアクセス数の多さだとして、人為的にクリック数を増やす対策が取られた[第2期]キーワード詰め込み時代 サイト内にキーワードがあればあるほど良いとされ、1記事に30〜50もの大量キーワードを詰め込んだ[第3期]被リンク時代 被リンクが多いほど良いとされ、不自然な被リンクが貼られた記事が続出[現在]良質コンテンツ時代 本当にユーザーに役立つ情報が掲載されていることが良いとされ、内容の濃い独自コンテンツが求められる |
ご覧の通り、過去には「◯◯という対策をすればOK」的な短絡的な手法が主でしたが、現在は誰でもできるという対策法ではなくなってきました。
それに加えて、ユーザーの読みやすさなども評価の対象です。
結局、今求められる「評価の高い記事」とは?
少し前までは、キーワードや被リンク対策などにこだわっていたSEO対策ですが、現在はユーザーにとって想定以上のお得感のある記事が良いとされています。
では、具体的にどんな記事が良いとされるのでしょうか?
内容についてはそれぞれなのでなんとも言えませんが、深く正確なリサーチが必要とされることは確かです。
ただ、「読みやすさ」については、以下のことが言えます。
- しっかりとした構成
- タイトルや見出しはタグを使う
- 並列表現は箇条書きにする
これらを意識して記事を作成するだけでも、ずいぶんと見栄えの良い見やすい文章になります。
1.しっかりとした構成
文章を作る上で、構成はかなり重要です。構成は、「大見出し/小見出し」の連続が自然な流れです。
大見出し
L小見出し
L小見出し
大見出し
L小見出し
L小見出し
大見出し
L小見出し
L小見出し
大見出しでその章の概要を述べ、小見出しで詳細を説明していくというスタイルです。
見出しのスタイルを合わせるだけで、全体がスッキリとした印象になります。また、読み手にとっても予め何について読むのかが分かるのでメリットです。
2.タイトルをつけ、見出しにタグを使う
「良い記事」の指標として、タイトル付けや見出しタグの使用が挙げられます。
タイトル付け
タイトルは、検索される時にヒットするか否かを決める重要なもの。1記事ずつにタイトルをつけると検索されるので、日記とは異なります。
タイトルには、ひと目で見て何が書かれた記事なのかが分かるものをつけます。主になるキーワードを入れておくのがポイントです。
ちなみに、タイトルの文字数はその時々によって、35文字や23文字などと変化しているため、「これがベスト!」というものはありません。
ただ、記事を読む媒体がPCと想定されるなら一行に32文字程度、スマホなら23文字程度なので、それより後ろの「…」で隠れてしまう部分には重要な言葉は入れないほうが良いかもしれません。
タイトルは、PCで見られることが多いのか、スマホが多いのかによってつけると良いと思います。
見出しタグ
タグとは、HTMLというプログラミング言語のこと。といっても、他の言語よりは簡単です。
WordPressやアメブロなどのCMS(記事を書く画面)には、ビジュアルとテキスト(HTML表示)が選べるようになっており、タグを使う場合はテキストで書き込みます。
ビジュアルの場合は、書き込み欄の上部に「段落」「見出し」などのプルダウンメニューがあると思うので、クリックすれば自動的にタグが配されます。
見出しは、大見出しを<h2></h2>で挟み、小見出しは<h3></h3>、<h4></h4>などで挟みます。
h2、h3などの数字は小さいほど大きな文字になり、h2、h3、h4、h5と順番に使います。
もちろん、この記事にも見出しタグを使用しているので、意識して見てみてくださいね。
3.並列表現は箇条書きにする
並列した言葉が続く場合、箇条書きにするとスッキリと見やすくなります。
例)
和菓子には様々な種類があり、大福や団子、どら焼きなどの庶民的なものや、茶会で使う練りきり、贈答に使われる羊羹のほか、ぜんざいやみつ豆など豊富です。 |
これを箇条書きにすると、以下のようになります。
[和菓子の種類]
- 庶民的なもの・・・大福・団子・どら焼きなど
- 茶会で使われるもの・・・練りきりなど
- 贈答用に使われるもの・・・羊羹など
- その他・・・ぜんざい・みつ豆など
文章で連々と書くよりは、ひと目で見て分かりやすいですよね。
並列表現の他にも、ポイントなどをビジュアル的に分かりやすくすると、良い記事として評価されるようです。
SEOを意識したブログ記事を書くためのつのポイントまとめ
現在Googleの検索エンジンで「良い記事」とされるのは、質の良い記事=ユーザーにとって良い情報がある記事です。
小手先のテクニックが通用しにくくなっていることは確かでしょう。
また、誤字脱字や誤読しそうな読点の入れ方は、もっての外。記事には以前よりもクオリティの高さ+内容の充実が求められています。
毎日日記のような記事を書くよりは、週に1度でもユーザーにとって役に立つ記事をコツコツとアップするほうが、信頼構築やブランディングに役立ちます。そして、やがては集客に確実につながるのです。
ぜひ「ユーザーにとって良質な記事」を書いていきましょう!