前回のバナナワニ園に引き続き、今回は2日目に行った大室山をご紹介します。
大室山は伊豆観光でもメジャーな場所のひとつで、頂上をぐるりと歩いても20分、リフトやアーチェリー体験などもできる観光スポットです。
大室山ってどんな山?
大室山は標高580mほどの火山です。火山といっても活火山ではないので、岩肌には緑が茂っています。ただ、大地が火山岩なので全体的に大きな木が見られず、独特な雰囲気を醸し出しているのが特徴です。
山頂からの景色。伊豆の街並みや大島などが一望できます。
リフトに乗って山頂に行きますが、11月はちょうどすすきが見事で、右も左も見渡す限りの金色のすすきが揺れています。思わず「そのもの青き異国の衣をまとい…」とつぶやきそうな気分になりました。
暖かい日でも、リフトに乗りはじめると風で体感温度が下がります。頂上には風を遮るものがないので一枚多めに羽織っていくといいかもしれません。この日も例年より気温が高く半袖の人もいましたが、ダウンジャケットを着ている人も。私もコートを着ていってよかったです。
頂上は徒歩でぐるっと周遊できるようになっています。1キロ弱なのでゆっくり歩いても20分程度。足元はコンクリートで道が作ってあるので歩きやすいですよ。
アーチェリー体験ができる!
リフト乗り場のすぐ横のお店で申し込むと、アーチェリー体験ができます(大人500円、レンタル料100円)。
アーチェリーのやりかたのビデオを10分(だったかな?)くらい見た後、持ち方の簡単なレクチャーがあります。アーチェリー場は山のすり鉢状になった底の部分にありますが、見学者は入れません。
今回は息子だけアーチェリーをして私は見学したかったので、山の中腹にある浅間神社から見学することに。
浅間神社は小さいながらも立派な祠があり、4畳半ほどの屋根付きの展望スペースがあります。椅子はありません。ふきっさらしなので風が寒いですが、一番上の展望室よりは間近にアーチェリーをしている姿をみることができます。
見学している1時間で、けっこう入れ代わり立ち代わりお参りに来る人がいました。私は今回、初めてこの小さな神社の存在を知ったので、知ってる人は知ってるんだな〜と感心しました。
大室山のおすすめグルメ
山頂にはお団子屋さんがあって、あったかいみたらし団子や焼団子を食べることができます。みたらしは手がベトベトになっちゃうので注意しましょう。
山頂からリフトで降りてくると、すぐのところに「焼きまんじゅう」を作ってその場で販売している場所がありました。冷えた体に熱々の小麦まんじゅうと素朴な甘さのあんこがしみじみと染み渡ります。
その他、大室山リフト乗り場には食べ物屋さんやお土産屋さんがあります。地元のお酒や定番の観光土産が売っています。
お土産屋さんと通路を挟んだところに「おおむろ軽食堂」があり、今回はここがお目当て。わざわざランチの時間に合わせて大室山に来たのです(笑)。
うどんや丼があり、どのメニューにも数種の前菜と抹茶&デザートがついてきます。食事も含めてすべてが体にいいオーガニック食材を使用。何から何まで手作りなのがよく、調味料も手作りというから驚きです。ちなみに食材はすべて伊東市産とのこと。
素朴で繊細な器も洒落ていて、別の場所に工房をもつ作家さんの手作りです。思わず欲しくなりましたが、おおむろ軽食堂で購入できないのが残念でした。
予想以上にオシャレなカフェ(もうカフェと言ってしまう)だったので、感動もひとしおです。食べるのに没頭して写真を撮っていなかったのは本当に無念。
アクセス
大室山は伊豆熱川駅から伊豆急行線に乗って「伊東駅」で下車。ローカル線でのんびりと行くことができますが、時間が合えば伊東駅から伊豆急下田駅まで走っている「リゾート21」に乗ることができます(急行料金なし)。
リゾート21には「黒船」と「キンメ」の2種類があります。本当は全身黒塗りでかっこいい黒船に乗りたかったけど、時間的に今回はキンメに乗りました。シートはかわいいお魚柄で、一番前の車両に乗ると展望席に座ることができます。
伊東駅からは「シャボテン公園行き」バス(東海バス)に乗って、30分ほど揺られます。シャボテン公園前で降りると、大室山リフト乗り場のすぐ目の前です。
ちなみに、バスでは地元の風景なんかを楽しむことができ、途中で地元の高校生や主婦などが乗ってきて、車では味わえない旅行気分を満喫できます。